先日、竹中平蔵先生の講演を聞きました。政治の話、経済の話など興味深い話が多く、大変面白かったのですが、その中で、最も印象深かったのが表題の「マイニング ザ マイナーズ」という言葉でした。
簡潔にまとめると、アメリカのゴールドラッシュ時代の言葉で、日本語訳すると「金鉱を掘り当てるのではなく、金の採掘者を発掘しろ」というそうです。金を掘りに来た人が金を堀った際、スボンのポケットにそれをいれたそうですが、簡単に破れてしまうことのに困っていたそうです。そこでポケットを丈夫にして成功したのがあの「リーバイス」であるとのこと。
私なりに表現すると、時代の流れを読み、皆がやっていることの周辺には、新たなニーズがあり、それをつかんだものが成功する、といったところでしょう。今であれば、ほとんどの人がパソコンを使って仕事をする→目が疲れる→目の疲れに効く(といわれている)ブルーベリーを使った商品を開発する・・・、ということを例に挙げて説明しておられました。
今どういう時代なのか(例えば原油高、少子高齢化、格差社会・・・)、それを受けて多くの人はどのような行動をとっているのか、そこにどんな新たなニーズがあるのか、このあたりを見極めると、商売のヒントがあるのでしょう。
自分のやりたいこと(理念、目標)はぶれてはいけないと思いますが、そこに向かうための手段(やり方、戦略)はさまざまであり、時代を読み、変化に適合できたものだけが生き残れるということでしょう。大変刺激を受けることができました。